幻冬舎アウトロー文庫に『プラトニックアニマル』という本がある。

文庫本にしては、なかなかエロイ表紙だ。
全裸のねえちゃんが騎乗位でのけぞってる感じの写真が表紙な。

これを本屋で見つけると、人の目につくように、棚から抜いて平積みの本の上に置く。
エロくない文庫本のコーナーに置くのが意外性があって良い。
漫画本のコーナーに置くと、ガキや女子学生がワナにひっかかってくれる。

そして、人々のリアクションを観察しやすいポジションで、立ち読みしているふりをしながら、獲物が来るのを待つ。
5人に1人くらいは気づくな。そんでキョドるwww
小学生のクソガキ。まあ、ひたすらキョドるw　とにかくチラ見。ガキはエロが好きだよなぁ。
真面目そうな女子中高生・・・やや遠巻きに盗み見つつ、「んーーー、どうしよう」って感じで、手に取りたいのを我慢して立ち去る。
萌えるね。あの仕草は。
ちょっと枯れ始めた感じのOL風ねえちゃん・・・ジッと見て立ち止まる。近場の別な本を取る。しかし気になる。チラ見を繰り返す。そんで開き直った感じで、グイッと手に取る。熟読を始めるw
手に取って移動！（他人に見えないように表紙を下向きに持つw）お買い上げだなこれは。
女もセックスに興味があるんだなと、あらためて実感した。
アラサーくらいのオタク風キモデブ（臭い。風呂入って、ちゃんと洗えよ）・・・やっぱり、こういう男はシャイだな。遠巻きにチラ見する姿がいじましく、そしてキモい。周りを気にしつつ、盗むように手に取る。
立ち読み開始。これが長い。長い。長い。いつまで読んでるんだよ。そんな読むんなら買えよ。
観ていて飽きてきた。俺も読みたい本があるし。観察を断念。買ったか置いて去ったかわからん。
40代くらいの普通のリーマンなおっさん・・・2mくらいの距離で早くも本を発見。周囲の本を見てるふうをよそおいつつ表紙を横目で鑑賞。しかし、その場を離れる。そしてしばらくして戻って来て、本の前に立ち、表紙を鑑賞。おそるおそる手に取る。表紙が周りからは見えないように本を開いて立ち読み開始。しばらくして本を置いて、その場を去る。しかしまた戻って来て、意を決したような仕草で手に取って移動。これもお買い上げかなw
70代くらいのじいさん・・・じいさん達は本屋で邪魔なんだよな。大概のじじいが会話に飢えていて、店員にデカイ声でしつこくからむし。
そんで、老眼なもんで、狭い通路の真ん中くらいに立って本を探すのな。棚に近寄ると本のタイトル文字が見えないんだろう。
そんで、他の客の移動を妨げるポジションに立ちやがる。
じじいは『プラトニックアニマル』のエロい表紙を見つけたら、即、手に取った。
表紙をなめるように見る。キモッ！　
ページをめくって立ち読み開始。微動だにしないで熟読。これまたお買い上げ。
いいトシして浅ましいじじいだな。もうあんたには関係ねえだろ、エロ引退しろやw
なんだか俺、店の売り上げに協力してんじゃん。良い客だよなぁ〜。
しかし、店員がこの本を見つけると元の場所に戻すのな。
まじめな文庫コーナーにはマズいエロさなのかな、やっぱり。
でも背表紙しか見えないと、半永久的に誰も買わねえぞ。

まあとにかく、赤の他人がエロっ気を発動してキョドッたり、浅ましい姿を見せてくれるのが面白い。
『プラトニックアニマル』や、そんな感じのエロい表紙の本を見つけたら、真面目な文庫本コーナーの平積みの上に置いて人間観察をしてみると面白いぜ。
エサにかかったやつら、カワイイっ♪て感じだよw

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